最近、「近視を抑える目薬」のことで、
「リジュセアミニ」や「 選定療養 」という言葉を
聞くことが増えました。
「6月から変わるらしいけど、
結局どうなるのだろう?」
と、自分でも改めて勉強していたので、
今回はできるだけやさしく解説してみようと思います。
「リジュセアミニ」って、どんな目薬?
今回の記事で扱うのは、
2026年6月からの選定療養に関係する、
「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」です。
リジュセアミニは、
参天製薬から出ている 低濃度 ていのうど アトロピン点眼薬です。
日本で初めて 「近視の 進行抑制 」を効能・効果として承認された 点眼剤 です。
ただし、ここで大事なのは、
リジュセアミニそのものは、公的医療保険の給付対象外 ということです。
つまり、
目薬代は保険でまかなわれるわけではありません。
このあと出てくる「選定療養」は、
そこを理解するとわかりやすくなります。
6月から、“選定療養”として扱われるようになります
リジュセアミニは、
2026年6月から 選定療養として
扱われるようになります。
選定療養とは、かんたんに言うと、
保険診療と、患者さんが自分で選んで受ける医療を、
組み合わせられる制度 です。
リジュセアミニの場合、大きく変わるのは、
診察や検査の費用です。
これまでは、
リジュセアミニを使うための診察や検査の費用、
処方にかかる費用・薬剤費も、
自由診療として扱われていました。
でも選定療養になることで、
診察や検査、処方にかかる費用の部分には、
健康保険を使えるようになります。
一方で、リジュセアミニの薬剤費は、
これまで通り自己負担です。
つまり、
保険診療の部分: 診察・検査・処方にかかる費用は
保険の対象になる
保険外の部分: 目薬代は自己負担のまま という形が、選定療養として扱われるということです。

※リジュセアミニの取り扱いや費用についても、
医療機関によって異なる場合があります。
実際に使用を考えるときは、
受診する眼科で確認してください。
保護者の方にとって、何が変わるの?
保護者の方にとって大きいのは、
診察や検査にかかる費用の部分で、
健康保険が使えることで、
近視抑制治療にかかる費用の負担が、
これまでより軽くなる
という点です。
これまでは、近視抑制治療を行っている場合、
治療そのものではなくても、近視に関係する診察や
視力検査、メガネ合わせ、コンタクトレンズ検査などが自費として扱われる場合がありました。
こうした近視に関係する診察や検査も、
保険診療として扱うことができます。
また、保険診療になったことで、
診察や検査にかかる自己負担額の部分は、
子どもの 医療費助成制度の対象になる
可能性があります。
ただし、子どもの医療費助成の扱いは、
住んでいる地域や医療機関によって
説明が変わることもあります。
実際に始める前に確認してください。
※近視抑制治療として保険診療で扱える検査には、
回数や内容にルールがあります。
検査は、年2回まで、対象となる検査も
限られています。
どうして普通の保険診療ではないの?
「日本で承認された薬なら、
保険で使えるんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
ただ、リジュセアミニは承認された薬ではありますが、
薬価基準には 収載されていません。
薬価基準というのは、簡単にいうと、
保険診療の中で使う薬の値段を決めたものです。
リジュセアミニは、
この薬価基準に収載されていないため、
目薬代そのものは公的医療保険の対象外になります。
その背景には、日本の公的医療保険が、
基本的には「病気を診断して、治療する」ための
制度として作られていることがあります。
一方で、
リジュセアミニは、今ある近視を治す薬というより、
将来の近視の進行をできるだけゆるやかにするための薬 です。
現在の制度では、
こうした予防的な意味合いもある医療を、
すべて通常の保険診療として扱うのは
難しい面があります。
そのためリジュセアミニは、
薬そのものは保険の対象外のまま、
診察や検査などを保険診療と組み合わせる「選定療養」という形で扱われることになりました。
「これから」の選択肢として
今回、
リジュセアミニが選定療養として扱われることで、
近視抑制治療は、これまでより身近な選択肢の
ひとつになっていくかもしれません。
今回、大きく変わるのは、診察や検査など、
保険診療として扱える部分が出てくることです。
近視抑制治療は、
今ある近視をなくす治療ではありません。
けれど、子どもたちの将来の生活や、
未来の見え方を考えるための選択肢として、
少しずつ広がってきています。
近視抑制治療には、目薬以外にも、
オルソケラトロジーや、近視抑制を目的とした
コンタクトレンズ・メガネレンズなど、
いくつかの選択肢があります。
6月に新しく発売されるものもあるので、
また少しずつ整理していきます。
気になることがあれば、眼科で相談してみてください。

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