診察の前に行う視力検査。
片目を隠して測ることが多いですよね。
検査をしていると、
こんなことを言われることがあります。
「両目で検査はしないのですか?」
「片方が同じくらい見えていれば、もう片方も同じじゃないですか?」
普段の生活では私たちは両目で見ています。
それなのに、
どうして視力検査では片目ずつ測るのでしょうか?
片目だけ視力が下がることもある
目の病気は、
片目だけに起こることも少なくありません。
例えば
・弱視や斜視
・網膜の病気
・視神経の病気など様々です。
もし両目だけで測ってしまうと、
片目の変化に気づきません。
そのため視力検査では、
左右それぞれの目の状態を確認するために
片目ずつ測定します。
現場でよくあること
視力検査が終わって
検眼枠を外した瞬間に、
「あ、今、見えました。右→ですよね」
と答えてくださる方がいます。
「今は両目なので、見えたかも?」とお伝えして、
「あ、そうか!」
と笑ってくださることもあります。
忙しい検査の合間でも、
こういうやり取りに少しほっこりします。
両目だと見え方は少し良くなる
実は、両目で見ると
片目で見るより少し見え方が良くなることがあります。
左右の目から入った情報を
脳がまとめて処理しているためです。
この現象は
両眼加算効果
(Binocular Summation)
と呼ばれています。
・コントラスト(はっきり感)がよくなる
・立体感が出て見やすくなる
といったことなど起こります。
そのため片目で見るより
両目の方が見えやすくなることがあります。
一般的には
片目より10〜20%ほど見え方が良くなる
といわれています。
また、
両目で見ると
見えやすい方の目が少し助けてくれることもあります。
右:1.0
左:0.3
のような場合でも、
両目だとよく見えてしまうことがあります。

※ただし、必ずしも両目の方が見えやすくなるとは限りません。
両目で見ると、かえって見えにくくなることもあります。
両目で検査することもあります
例えば、メガネを作るときには
両目での見え方 も確認します。
メガネは
片目の視力をぴったりにするより
少し弱めの度数に調整することも多い ため、
最後に、普段の見え方の
両目で見たときに問題ないか
を確認しています。

両目の方が見えやすく感じるのは、
とても自然なことです。
左右それぞれの見え方を確認することで、
目の状態をより正確に知ることができます。
わからないことがあれば
「こんなこと聞いていいのかな?」
そんな疑問も大丈夫です。
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