これまで、
近視抑制治療について、いくつかみてきました。
そこで、
「結局、どれを選べばいいの?」
「年齢によって向き不向きはあるの?」
「眼科でどんなところを見て治療を考えているの?」
と迷うこともあると思います。
最後に、年齢ごとの選択肢のイメージと、
治療を選ぶときに眼科で見ているポイントを、
できるだけわかりやすく整理していきます。
年齢によって、選びやすい治療は変わります
近視抑制治療は、
年齢だけで決まるものではありません。
ただ、年齢によって選びやすい治療は変わってきます。
たとえば、
小さいお子さんでは、まず低濃度アトロピン点眼薬や、
近視抑制用眼鏡レンズが選択肢になりやすいです。
点眼薬は保護者が管理しやすく、
眼鏡はコンタクトレンズに比べると、
つけ外しや清潔管理の負担が少ないためです。
一方で、ある程度大きくなり、
自分で安全にレンズを扱えるようになると、
コンタクトレンズを使う治療も選択肢に入ってきます。
あくまで目安ですが、
どの時期にどんな治療が選択肢になりやすいのか、
図で見てみましょう⤵️

※年齢はあくまで目安です。
実際には、目の状態や近視の進み方、
本人が安全に扱えるかどうかを見ながら判断します。
まずは、近視の程度とリスクを確認します
近視抑制治療を考えるときには、
まず必要かどうかを確認します。
調節麻痺薬(調節を一時的に休ませる目薬)を
点眼した状態で、近視の程度を確認します。
たとえば、近視が軽く、裸眼視力も良好な場合には、
すぐに治療を始めるのではなく、
年1回程度の経過観察になることがあります。
一方で、近視がある程度進んでいる場合には、
年齢やリスクを見ながら、今後の方針を
考えていきます。
4歳以下で近視がみられる場合には、
ほかの病気や強い近視の可能性も考える必要が
あるため、専門医へ紹介されることがあります。
4歳以上では、
近視がどのくらい進みやすいかを評価します。
たとえば、ご両親が近視の場合や、学校以外での
勉強時間・休日の近見作業が長い場合などは、
近視が進みやすいリスクとして考えられます。
こうしたリスクも含めて、
近視抑制治療を考えるかどうかを判断していきます。
眼科では、どんなところを見て選んでいるの?
近視抑制治療を選ぶときには、
まず、ふだんから眼鏡が必要な近視なのか、
まだ必要ない程度なのかを確認します。
眼鏡が必要な近視であれば、
まず眼鏡を作成することが大切です。
また、乱視の有無や強さも確認します。
コンタクトレンズを使う治療を考える場合は、
本人が安全につけ外しできるか、清潔に扱えるか、
保護者がサポートできるかも大切です。
つまり、
近視抑制治療は「どの治療が一番よいか」ではなく、
「その子に合う方法はどれか」を考えていきます。
ここから先は、少し詳しい整理です
ここから先では、近視抑制治療を考えるときの流れを、2つの図で整理していきます。
1、治療を始める前に、どの治療を選択肢として
考えるのかを整理するフローチャートです。
2、治療を始めたあとに、このまま続けるのか、
ほかの治療と併用するのかを判断するときの目安です。
どちらも、
専門的な考え方をそのまま載せるのではなく、
一般の方にも流れが見えるように、
できるだけやさしく整理しました。
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フローチャートで見る、治療選択の考え方
治療を始めたあとも、見直しが必要です
これからも変わっていく分野です
近視抑制治療の選択肢は少しずつ増えています。
他にも、レッドライトを使った治療など、
新しい方法についても研究が進められています。
ただし、新しい治療法は、効果だけでなく、
安全性や承認状況、どのようなお子さんに
向いているのかも慎重に確認する必要があります。
近視抑制治療は、
これからも情報が更新されていく分野です。
だからこそ、眼科で相談しながら、
その子に合う方法を選んでいきましょう。



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